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エンジェルフライトのドラマ最終回結末ネタバレ!原作との違いも紹介

エンジェルフライトのドラマ結末ネタバレ!小説の原作との違いも紹介
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Amazonプライムビデオのオリジナルドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」がNHKでも放送されることが決まり話題になっています。

このドラマは実際にあった実話をもとに、ノンフィクション作家が取材を重ねて書いた原作小説をドラマ化しています。

実際に小説を読んだことがあるので、どんな話なのか、最終回はどうなるのか?結末ネタバレを記事にしました。

なぜか小説の内容と違うところもあるので、原作との違いについても紹介します。

ネタバレ記事なので、これから見る方はご注意ください。

エンジェルフライトのドラマ最終回結末ネタバレ!原作との違いも紹介と題してお届けします。

 

エンジェルフライトのドラマ最終回結末ネタバレ!

 

国際霊柩送還の仕事をする会社「エンジェルハース」は海外で亡くなったご遺体を日本へ運ぶ仕事をしています。

ご遺体を飛行機で運ぶと気圧の問題から体液が溢れてでてきたり、腐ってしまうので、エンバーミングをして、生前のように戻した状態でご遺族にお返しします。

人はきちんとお別れをしないと、心がいなくなったことを理解しないのでいつまでも諦められません。

きちんとご遺体と向き合って、きちんとお別れができて、残った人が今後の人生と向き合えるようになります。

主人公のエンジェルハースの社長の伊沢那美と社員達は一丸となり、ご遺族のお別れのために奮闘するお話です。

成長していく新入社員の高木凛子の姿も楽しみですし、那美の家族や恋人との関係はどうなるのでしょうか。

>>ドラマのエンジェルフライトの配役はこちら

 

エンジェルフライト第1話のあらすじ:フィリピン

親に反抗し、フィリピンに渡った息子の話です。

杉原陽平さん

バイト先のシンクで風呂に入った動画が炎上し、建築家で有名な父親も仕事がなくなりました。

4年前に二度と帰ってこないからと、逃げるように家を出てフィリピンに行きました。

別れ際に母親が、小さいときにもらった「なんでもけん」に「いつか帰ってきて」と書いてリュックに忍ばせたのを、陽平はそれを見つけて大事に財布に入れていました。

陽平はフィリピンのスラム街に住んでいて、悪いことをするギャングだったという話でした。

ご両親でフィリピンにご遺体を確認しに行った時に、父親が確認後、遺体が消えてしまいました。

父親は「息子とは縁を切っているのでご遺体はいらない」と言いましたが、母親は自分の気持ちを言い出せず、本心は息子に帰ってきて欲しかったと思います。

社長の那美は、高木凛子とフィリピンへ行きスラム街で陽平の遺体を捜しました。

友人達が自分たちで葬式をしてあげたいと、きちんと祀られていました。

親はいないと言っていたし、陽平はギャングではなく、みんなで農園をやろうと計画し頑張っている途中だったと聞きました。

ギャングに空の財布を奪われて、必死に取り返そうとしていた事、農園を荒らされて、殴られてボコボコにされた事を教えて貰いました。

最期に握りしめていたのは、母親がくれた「いつか帰ってきて」のなんでもけんでした。

ご遺体を日本に連れて帰り、きれいにしてご両親の元に戻しました。

那美から、お父さんに認めてもらいたくて頑張っていた事、だれも陽平を悪く言う人はいなくて、彼の話をするとみんな笑顔で、みんなに愛されている人だった事を伝えた。

ご両親は戻ってきた陽平と向き合い、両親も愛されていた事を知り、きちんと最期のお別れができました。

高木凛子が、那美になぜこの仕事に向き合っているかを聞いた。

「死を扱うということは生を扱うということ。最期のお別れをして、とことん悲しんでもらう。大切な人に別れを言えないのは辛すぎる」

自宅に帰ると、息子と娘がいて、那美の体を心配してくれています。

自宅には恋人の幸人も一緒に住んでいて、籍を入れようと作った指輪を渡されました。

 

第1話の感想

言葉は少なかったかもしれないけれど、陽平さんは母親の言葉を心の支えにしていたことがわかり、いつかは帰ろうと思っていたのでしょう。

那美達の仕事によって、家族への想いや、海外で頑張っていたことを知る事ができて、今後のご両親の人生は変るだろうと思いました。

子供の親を思う気持ちと母親の無償の愛、スラム街に乗り込む那美の仕事に対する執念と愛情を感じました。

 

エンジェルフライト第2話のあらすじ:ムバダール

ムバダールのホテルで起きた外国人無差別テロの話です。

政府の要請により、発展途上国のムバダールのインフラ整備の仕事をする人が集まっていたホテルに、外国人を狙った無差別テロによる銃乱射事件が起きました。

日本人6名が亡くなり、ご遺族とともにムバダールへ向かいます。

ご遺族はいつ会えるのか、すぐ会えるのかとエンジェルハースの職員に詰め寄ります。

ご遺体の損傷が酷く、腕や指がなくなっているご遺体もあり、那美は指1本でも日本に持って帰るように指示をしました。

松木げんさん

夫婦2人暮らし。長い間、妻には迷惑をかけてきたと思っていて、もうすぐ引退したら2人でやりたい事リストを作っていた

毎回帰ってきたらおむすびを作って欲しいと言っていた。

きれいになって戻ってきた夫におむすびを作った妻。

たった一言、ただいまと言って欲しかったとこらえていた涙が溢れました。

田所こういちろうさん

奥さんが妊娠中でもうすぐ産まれるところで、父親に、自分が父親になる喜びをメールしていました。

ご遺体は右腕がなくなっていました。

父親は誰を恨めばいいのか、誰を怒ればいいのか、やり場のない状況の中、勝手に行ったのにという書き込みまでありました。

きれいになって戻ってきた息子のご遺体を見て、息子がこの仕事についたことを誇りに思うと記者の前で話しました。

妻は無事出産し、夫の葬儀に来て、赤ちゃんに会わせる事ができました。

鎌倉あやさん

父親と同じ仕事がしたくて、希望に満ちて参加していました。

婚約者もいて、日本で待っていました。

ご遺体の損傷が酷すぎて、鎌倉さんのご両親だけ現地では会わせてもらえませんでした。

母親は、心に余裕がなく、はけ口がなく、高木凛子に辛くあたっていました。

きれいになって戻ってきて、やっと娘に会えて、最期のお別れができました。

ご両親は頑張った娘をほめてあげられ、婚約者は指輪をはめてあげました。

那美は「私達の仕事は忘れられるべき仕事。遺族のケアも必要だけど、立ち去る事も必要」と話しました。

高木凛子の母からは入院して手術を受けるので同意が必要だと連絡があった。

那美は自宅に帰って子供達を抱きしめした。

携帯の待ち受けには那美の恋人と、幼い頃の2人の子供達が映っていました。

いい加減乗り越えてくれよ・・・と息子が言っていました。

 

第2話の感想

ムバダールどこ?と思いました。

調べたところアフリカ大陸の最も西側近い場所にあり、国はセネガルでその中の都市で、ギニアの近くにありました。

なぜこんなところに志願していくなんて・・・と驚きました。

海外で無差別テロで亡くなった時の家族の心情を知りました。

誰を恨めばいいのか、誰に文句をいればいいのか、やり場のない怒り、行かせてしまった後悔、もっと止めればよかった・・・など急な死を受け止められないのは何よりも辛いだろうと思います。

きれいになって戻ってきたご遺体の安らかな顔を見ると、頑張っていたこと、やりたい事をやっていたこと、家族が大事にされていたことを知る機会になっています。

顔を見てお別れする事の大切さを実感しました。

那美の恋人はすでに亡くなっていて、一緒に住んでいるのは妄想なのではないか・・・と予測しました。

 

エンジェルフライト第3話のあらすじ:韓国

韓国から帰国したいご遺体が2人。

台風で飛行機が欠航になったが、日本では葬儀の用意が進んでいる話です。

吉崎めぐみさん

ご主人を20年前に亡くし、おかめ食堂をきりもりしながら、娘と息子を育てた。

いつも自分は何でも後回しで、自分を犠牲にして家族に尽くす母だった。

韓国のアイドルNCTにハマり、子供達は母にソウルで行うNCTのコンサートツアーをプレゼントした。

ソウルでのコンサートの後、とてもいい場所だったし、目が合って幸せだったと娘に電話があったが、その後胸部大動脈瘤破裂で亡くなりました。

搬送時台風が来て、金浦空港からの羽田行が欠航になったが、那美の力で、福岡行便に乗せ、福岡から羽田に搬送することにした。

同じ時にもう1人のご遺体があり、どちらを先に搬送するか揉めた。

葬儀には食堂の常連がたくさん来てくれた。

最後に現われたおばあちゃんが、ソウルでコンサートの際にチケットを譲ってもらったと挨拶に来ました。

吉崎めぐみさんはコンサートを見ていなかったのです。

最期まで自分を犠牲にして、他の人のために尽くす母でした。

紳士服のONAMIの社長

仕事で韓国に行き、総務部長の計らいで、たまにはハメをはずせと韓国の女性を紹介したところ腹上死となった。

会社では総理大臣も弔問にくるほどの大きな葬儀となるはずだが、欠航のためご遺体がもどってこない。

こちらは総理も来るような大きな葬儀なのだから、吉崎めぐみさんと飛行機に乗せる順番を変えてほしいと、総務部長に懇願された。

那美は葬儀には大きいも小さいもないとして、仁川に移動し上海を経由して羽田に到着し、葬儀には間に合った。

総務部長は社長と幼なじみで、威張っていた自分が落ちこぼれたときに、社長に拾って貰ったことに心から感謝をしていました。

戻ってきたご遺体に自分の正直な気持ちを伝えることができた。

 

第3話の感想

絶対に紳士服の社長を優先して搬送すると思いましたが、葬儀には大きいも小さいもないと、先に吉崎さんを搬送した那美に感動しました。

そしてもう1人もなんとかして両方とも間に合わせるという、ご遺体のために誠心誠意尽くす姿に感動しました。

人にはそれぞれにドラマがあり、自分にあった生き方で最期まで生きる姿も美しかったです。

眠った那美と一緒に車に乗っていた社員が、まだ待っているのか・・・と話をしていたので、恋人の幸人はいなくなったか蒸発したのかも?と思いました。

高木凛子は毎回、母さま…と母親あてに語り掛けます。

吉崎さんとは真逆で、自分の事しか考えていない母、踏切で自転車がひっかかった時も冷たい目で見ていて、助けてくれなかったことを忘れていません。

母親には愛されていないと思っていますが、一方で愛されたいという気持ちがありそうです。

 

エンジェルフライト第4話のあらすじ:ベトナム

日本で亡くなった外国人スアンさんと、不倫旅行で亡くなったカップルの話です。

スアンさん

ベトナムから日本に出稼ぎに来ているが、給料が未払いで残業ばかりさせられていました。

アニメの仕事に就く夢を持っていましたが、帰り道に交通事故で亡くなりました。

お金がないので、父親は迎えにくることができず、火葬してからご遺骨をベトナムに送る事になっています。

仲間だった男性は、漫画家を目指していて、スアンにイラストをプレゼントしていました。

男性はスアンが亡くなった事を知り、ご遺体の搬送中に会社に寄って欲しいと頼み、那美からスアンのご遺体を奪って、倉庫に立てこもりをします。

社長に対し、スアンの未払いの給料の請求と、通勤時の事故なので労災認定をすることを条件にしました。

同じ職場の人達も同じ気持ちで、立てこもりの手伝いをしてストライキを起こします。

社長が困り果てて、全員に未払いの給料の支払を約束します。

那美の計らいでスアンのお別れ会も開かれ、ベトナムから父親を呼んであげることができました。

スアンは父親と社長のために、還暦の赤いちゃんちゃんこを作っていました。

梶原誠二郎さんと大久保里美さん

同時に亡くなった2人にはそれぞれ配偶者がいますが、同じホテルに泊っていて不倫旅行だった事がわかりました。

大久保さんのご主人は気づいていたが言い出せなかったと、梶原さんの奥さんに話しました。

梶原さんの奥さんは、ご主人を愛していたので、大久保さんから不倫していた事を打ち明けられ、ショックのあまり逆上します。

高木凛子の母親との関係の話から落ち着きを取り戻し、葬儀はさっさと済ませて、自分も新しい人生を生きようと思えるようになりました。

エンジェルハースの柊は、スペイン人の母が日本で亡くなった時に、那美に処置をしてもらいました。

散々迷惑かけて親不孝していたので、処置をしてもらった母は、魂が宿っているようになり、昔に戻った母と、きちんとお別れができて許してもらえた気がしたそうです。

那美は大事な人が海難事故にあい、まだ遺体が見つかっていない状態でした。

会って謝りたい事がある、いなくなったあとにはじめて気づいた後悔とともに生きていることがわかりました。

 

第4話の感想

話が進むにつれ、海外で亡くなった人には、いろんなケースがあり、ご遺体だけではなくその人の想いも一緒に運ぶというのが実感してきます。

那美の恋人の幸人は、やはり以前の思い出の映像や虚像でした。

きちんとお別れができないなんて辛いっしょという言葉は、自分の経験から言っている言葉でした。

ずっと引きずっている恋人は本当に亡くなったのか、どこかで生きているのか、どういう展開になるのでしょうか。

 

エンジェルフライト第5話のあらすじ:モロッコ

年上の資産家と結婚するとすぐに相手が亡くなる魔性の女リリーとモロッコの大富豪の話です。

モロッコの大富豪サリム

日本に新婚旅行中に、ホテルのお風呂で溺死しました。

妻は遠山ゆり(通称リリー)で、これまでに2回、年上の資産家と結婚するも、すぐに亡くなり、多額の保険金を手にしています。

サリムの1番目の妻ナディアはすぐに亡くなっていますが、リリーにそっくり。

サリムはリリーにナディアの姿を重ね、ナディアと呼び愛していました。

認知症でもあり、時に正気に戻るとおまえは誰だ!と言われる事もあります。

リリーはそれに耐えながら暮らしていました。

本当はサリムを愛していて、ナディアとしてではなくリリーとして見て欲しかったのです。

妊娠したときは喜んでくれましたが、ナディアの虚像だと知ると罵られて流産もしています。

亡くなる日も、なぜナディアのネックレスをしているんだと罵られ、カットしたリリーは、サリムの首をしめて部屋を出たました。

その後サリムは正気に戻り、リリーに謝罪とお礼の動画を残し、自分の認知症に耐えかねて自殺を図りました。

リリーは殺人の犯人だと疑われていて、第2夫人も現われて責められました。

那美はリリーの本心に気付き、最後に会わないと後悔すると言って、サリムに会わせました。

最後に言いたいことを言ってお別れができました。

後から多額の保険金がかけられていて、リリーが受取人になっていたことが発覚しました。

那美の過去

那美は離婚歴があり、旦那はダメ男で2人目が生まれてすぐに離婚し、葬儀屋で働き始めました。

その時に会長と出会い、2人で会社を起したのがエンジェルハースの始まりです。

その時に出会ったのがとても優しい男で、結婚する予定だったそうです。

ある日、前科があると告白され、子供に前科持ちだと伝えられないと喧嘩となり、恋人は家を出て行ってしまいました。

その後仕事でキューバに行ったようで、日本人3人が乗ったフェリーが沈没したニュースが流れ、そのうちの1人にアダチユキトの名前があるのをニュースで知ります。

3人のうち2人は搬送され、エンジェルハースで処置をしたのですが、幸人だけ発見されていません。

生きているとは思っていませんが、せめて骨の一部だけでも出てきて欲しいと願っています。

キューバからご遺体が届くと幸人を思いだし、幸人ではないかと期待してしまいます。

高木凛子の母

凛子の母はあちこちに癌が転移をしていて、残された時間は少ないと医師に告げられた。

母にはまだ伝えていません。

母が亡くなっても悲しむ自信がない状態です。

私の事を認めてくれないまま亡くなるのだろうと思っています。

 

第5話の感想

リリーがとてもキレイで魅力的な女性で、本心を見抜いた那美はさすがだなと思いました。

那美は本当に人の気持ちがわかる女性ですよね。

凛子はお母さんが生きているうちに、自分の本当の気持ちを伝えることができるでしょうか?きっと愛して欲しかったのだと思います。

お母さんがあのような態度を取っていたのは、何か事情があるのではないでしょうか。

今後、那美の恋人の幸人の遺骨の一部でも見つかるといいのですが・・・

記憶喪失のまま生きているってことはないかな?と期待もしていますが、あと1話しかないからそれはないですね。

 

エンジェルフライト第6話のあらすじ:ボリビアのモコモコ

高木凛子と母の話です。

高木塔子さん

高木凛子は母に嫌われていると思っています。

母の高木塔子は東大出身で、大手商社に勤務していたので、娘を優秀な大学に入れて、いいところに就職させるつもりだったのに、自分は母の失敗作だと思っています。

やることなすこと否定されて認めてくれたことも、褒めてくれたこともない。

余命が3か月~半年だと伝えに行ったときにも言い合いになりました。

母は、自分はやるべき事はやりましたと言っていました。

引き取って育てたのも、ダメな母親だと見られたくなかったからで、自分の世間体のためで、最後まで私は母の邪魔ものだったと凛子は思っています。

あなたは要領の悪い子、デキの悪い気で、私の嫌がることをしたくて、そんなところに就職してみっともないと言われました。

母親に対し「あなたは異常だ」と言って別れました。

母が亡くなったと連絡が入りました。

亡くなった場所はボリビアのモコモコで驚きました。

日本から40時間くらいかかって到着しました。

母が死ぬ前にやりたかった事が書かれたバケットリストがあり、ルーブル美術館を見る、ブルゴーニュでワインを飲む、エーゲ海でオイスターを食べるには○がついていました。

若返ってキレイになる、好きな男に抱かれるは○がありませんでした。

好きな男がここにいるから来たのだろうと思いました。

案の定、病院の院長が日本人で、彼に会いにここまできた事がわかりました。

彼のパートナーは男性で、塔子は断られてフラれていたのでした。

実は塔子は、凛子のいないときに、エンジェルハースを訪れて、社員みんなで食事にも行っていました。

凛子がどんなところで働いているのかを見て、安心したこともあり、最後に自分の好きな事をして亡くなったのでしょう。

母を日本に連れて帰り、キレイに処置しました。

そこで若返ってキレイなるに○がつきました。

好きな男に抱かれるというリストは、好きな娘に変更して○がつきました。

実はもう一つバケットリストがあって、凛子と塔子が一緒に写った写真に、娘に迷惑をかけると書いてありました。

どんなに遠くで亡くなっても凛子が迎えに行きますから・・・という那美の言葉に安心して最後に好きな事を全うし、どんでもない遠くで亡くなり、娘に迷惑をかけることができました。

凛子は母の死を心の底から悲しむことができました。

那美の恋人の幸人

警察が那美に、フェリーが沈んだ時の3人のうち亡くなった2人は、ヤクザがらみで、足立幸人も何か手伝いをさせられていた可能性があると言いました。

そして足立幸人は生きているかもしれない・・・という場面で終了でした。

 

第6話の感想

愛情にはいろいろあるけれど、愛することができなくて悩んでいたのは塔子さんも同じでした。

愛することができないことを悩むほど愛していたのだと思いました。

塔子がエンジェルハースに訪れたのは、自分が死ぬと凛子が独りぼっちになってしまうので、みんなを巻き込んで凛子の家族になってもらいたかったのではないかと思いました。

亡くなってからの事を考えた深い愛だったのではないかと思いました。

人にはいろいろな死があり、大切な人が亡くなることは悲しいけれど、死を受け入れて自分はこれからも生きていかなければなりません。

亡くなる方は、大切な人が今後生きていくためのメッセージも残してくれているのかもしれません。

凛子と母の物語の6話は号泣でした。

脚本が本当に素晴らしいと思いました。

那美の恋人の幸人が生きているかも?というところで終わったので、次回作がきっとあるのだろうと確信しました。

 

エンジェルフライトのドラマと原作との違いも紹介

 

ドラマと小説が違うなと思うところがあったので、どこが違うのかを紹介します。

 

エンジェルフライト小説の原作者

原作は佐々涼子さんの「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(集英社文庫)です。

この作品は、2012年に第10回開高健ノンフィクション賞を受賞しています。

佐々涼子さんはノンフィクション作家です。

命をテーマに向き合い方を考えさせられる小説を得意とする作家です。

「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」を書いたきっかけは、佐々涼子さんが日本語教師をしていた時に、この人達は過酷な労働しているけど、亡くなったらどうなるのだろうと思っていた事からでした。

海外で亡くなった日本人を遺族に届ける、日本でなくなった外国人を母国に搬送するという会社が日本に1社だけありました。

もし傷んでいた場合は、きれいに修復した状態で遺族の元に届けるそうです。

その女性社長に取材を申込ましたが、はじめご遺族の心情を考えて断られましたが、4年間説得してやっと取材を許されたといいます。

 

エンジェルフライト原作のネタバレあらすじ

小説はノンフィクションであり、作家から見た目線で書かれています。

主人公が国際霊柩送還の仕事ついた経緯や、実際に海外ではどのように遺体を扱っているのかなども具体的に書かれています。

遺体の入った棺の中に、麻薬をいれたり、高額な保管料を取る、ぼったくり業者もいて、酷い扱いをされることもあるそうです。

実は柩だけで、中はカラで臓器が売られていることもあるとか。

常識でははかれないような状態で戻ってくることもあり、蓋を開ける瞬間が怖いそうで、強烈な腐敗臭がすることもあります。

エンバーミングという防腐処理液を血管に注入すると、黒くなった肌が生前のように戻ってきます。

小説のあらすじとしては、国際霊柩送還の会社を取材した時に起きた、国際霊柩送還のいろいろな事例をもとに、その時の主人公である会社社長心情や、社員の心情を描いています。

同時に亡くなった遺族を海外に迎えに行く家族の辛さ、日本に戻ってきて、家に連れて帰ってきた時の思いなども紹介しています。

本当にもう元には戻らないことを遺族が知って、人は諦める事がででます。

遺体がエンバーミングにより生前のようにキレイになった姿を見て、きちんとお別れをして、区切りを付けるとまた明日から生きていく希望を持てる・・・という遺族の気持ちの変化も描かれています。

 

エンジェルフライト原作の社員と家族

小説の主な人物は6人です。

他は事件や事故の死体と遺族、この本の作家という感じでいたってシンプルです。

木村利惠

(エアハース インターナショナル 社長 50代 離婚歴あり):

髪は赤、黒々としたマスカラ、豹柄ブラウス、派手、タバコ、酒焼けのハスキーヴォイス

娘の桃が幼稚園のころ、返礼品の会社にアルバイトしていて、葬儀も手伝っていたところ葬儀屋に引き抜かれて働く事に成り、そこで現会長の山科昌美と出会いました。

木村利幸

(エアハース 社員 利惠の息子 時期継承者 技術は一流 29歳):

バスケの選手や救急隊になりたかったが靱帯損傷したため諦め、警察官になろうとしたら、利惠から会社を手伝って欲しいと言われた。

両親が離婚後、家族と会社を守ることを使命として働いてきた。

モテるが結婚は別で、この会社を一緒にやっていける人なんているのか?など若いながらいろいろ背負って生きている

木村 桃

(利惠の娘 24歳):高校卒業後アメリカへ留学して戻ってきた

山科昌美

(エアハースの会長 エアハースを立ち上げた人 国際霊柩送還を発見した人):葬儀のエクスパート 利惠と共同経営者

川崎慎太郎

(新入社員 23歳 遺体の処理に興味があるため応募した)

古箭

(ドライバー 40代後半 25年間長距離運転手だった 仏のような人)

 

エンジェルフライト原作のとドラマの違いは?

小説はすべて実名で書かれていると思いますが、ドラマになると、会社の名前も人物の名前も全く違います。

あくまでドラマとしての、現在の国際霊柩送還の会社を描いていますが、小説の原作では、数年間の取材により知り得た事や、実際に起きた出来事を時系列とともに書かれています。

大きく違うところは、主人公の家族です。

ドラマではエンジェルハースの社長の伊沢那美の家族は、高校生の息子と、中学生の娘ですが、原作では、息子は29歳で国際霊柩送還の会社エアハースの社員であり、時期社長になる後継者です。

ドラマでは中学生の娘は、原作では26歳の大人で、留学経験もあり英語が得意なので、外国人とのやり取りなどで親の仕事を助けることもあります。

原作は国際霊柩送還士になるまでの過程が書かれているので、子供達が小さい頃から現在にいたるまでの成長過程と、母親とのやり取りも書かれています。

ドラマでは社長の伊沢那美には恋人がいる設定ですが、原作には恋人の存在はどこにもありませんし、恋愛要素はどこにもありません。

また新入社員はドラマでは女性ですが、原作では男性です。

ドラマでは個性豊かな社員がいて、マニアックなどほに遺体をきれいにする社員、元ヤンの社員、おしゃべりな事務員が登場しますが、それらの社員は原作には出てきません。

ドラマでは新入社員の母親が登場しますが、原作には社員の家族は出てきていません。

親子関係がうまくいっていなくて、最後に渡した手紙にも返事はなかったのですが、海外で亡くなった息子のアパートに行ってみると、親が渡した手紙をいつも持ち歩いていてくれていたことがわかった・・・という話がありました。

これは1話の話と少似ていました。

ドラマでは新入社員と母の話が、一番重要な話になっているのが、原作との大きな違いでもあります。

やはり原作を元に脚本家さんが書いたて、監督が作りあげたドラマ仕立てになっていますが、ところどころで原作と似たような話が含まれています。

原作を読みたい方は是非読んでみて下さい。

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まとめ

 

エンジェルフライトのドラマ最終回結末ネタバレ!原作との違いも紹介と題してお届けしてきました。

エンジェルフライトのドラマの最終回の結末ネタバレを紹介しました。

小説の原作と違うところがたくさんあるので、原作との違いについても紹介しました。

1話完結型のドラマなのですが、実話を参考にしてドラマ化したという感じで、再現ドラマではありません。

小説の原作でも、とても面白くて感動しますが、ドラマ仕立てだとより感情移入ができて、凛子と母の話には特に感動して号泣でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

原作の佐々涼子さんは、「エン・オブ・ライフ」で2020年にYahooニュース本屋大賞のノンフィクション本で大賞を受賞しています。

エンジェルフライトと同様に命を題材にした看取りについて書かかれた本です。

こちらも是非読んでみようと思います。