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万引き家族で最後にりんの見たものとは?終り方から伝えたい事を考察

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是枝裕和(これえだひろかず)監督がカンヌ映画祭でパルムドールを取った映画「万引き家族」。

何度見ても、内容が深くて考えさえられる作品です。

本当の親のもとに戻ったりんが、映画の最後でベランダから外を見つめます。

その終り方が心に残り、監督の伝えたい事はなんだったのかを考えさせられる作品です。

ベランダから見た物はなんだったのか?あのあとりんはどうなったのか?

万引き家族 最後 りんの見たものとは?終り方かた伝えたい事を考察と題してお届けします。

 

万引き家族で最後にりんの見たものとは?

万引き家族は、本当の家族ではありませんが、家族以上に愛情をもって生活していた家族でした。

最後はみなバラバラになってしまいます。

 

家族構成

万引き家族では、6人家族でした。

本当の家族は1人もいませんが、どのように家族なっていったのか、関係性を紹介します。

祖母・初枝:治と信代が家と年金を目当て転がり込んできて、一緒に暮らしていますが、治の本当の親ではありません。

独居老人だと申告しています。

元夫は亡くなっていますが、不倫により離婚され、夫には後妻がいました。

後妻の子供に、夫を奪われた事に対する慰謝料をたかっています。

父:柴田治:信代のDV夫を殺害し、埋めたという前科があり、執行猶予付の判決でした。

母:柴田信代:過去にホステスとして働いていて、常連客だったのが治です。

信代は、別の人と結婚をしていましたが、DVを受けて追い詰められ、治と協力して夫を殺害し、遺体を埋めました。

籍をいれていないので、本当の夫婦ではありません。

亜紀:信代の妹:本当は初枝の死んだ元夫と後妻との間に産まれた子供の娘です。

JK見学店に勤務し「さやか」という本当の妹の名前を使用しています。

亜紀は、妹ばかりかわいがられているので家出をして、初枝と暮らすようになりました。

初枝だけが心の支えで生きています。

息子:祥太:車上荒らしをしているときに、炎天下の中、車に取り残されていた子供を連れて帰りました。

それから自分の子供として育てていますがが、戸籍もなく、学校にも行っていません。

万引きをしながら暮らしています。

娘:りん:本名は北条じゅり:団地の廊下で震えていたのを見つけて、信代が家に連れて行きました。

家に帰そうと送っていきましたが、夫婦の口論がひどすぎて、また自分の家に連れ帰ってしまいます。

体には虐待の後があり、怒られる事にびくびくしている、暗い女の子でした。

それから2ヶ月後、やっと捜索願が出されました。

バレないように名前をりんと付け、髪型を変え、自分の子供として育てます。

 

あらすじ

祖父、父、母、母の妹、息子の5人家族ですが、誰1人として本当の家族ではありません。

祖母の年金とパートと万引きをして暮らしていました。

訳ありの集まりで、偽名で生活をしてます。

ある日女の子が1人で震えているのを見て、家に連れて帰ります。

その子が虐待を受けていることがわかり、自分の家で一緒に暮らします。

万引きをしながら暮らしていますが、家族は笑いが絶えず、幸せそうです。

祖母が急死しましたが、年金を止められると困るので、庭に埋めて死んだことを隠しました。

また息子の祥太が成長していく過程で、万引きは罪であり、もうするのは嫌だと思った事により、あえて捕まってこの生活を変えたいと思うのです。

捕まった事により、家族ごっこをしていたこと、誘拐、死体遺棄などがバレて信代はすべての罪をかぶり逮捕されます。

翔太は施設へ行き、りんは虐待する親元へ戻されてしまいました。

 

りんがベランダから見た物

本当の親よりも大事にしてくれた信代に心から感謝していると思います。

また誰かに拾われたい、誰かに迎えにきてほしい、助けて欲しいと願い、かごから飛び出したい気持ちで、ベランダの台に上がったと思います。

愛して欲しい、心が穏やかに暮らしたい、柴田家での生活が楽しくて、幸せで忘れられないのでしょう。

また柴田家に戻りたいと心から願っているはずです。

ベランダから見た物は何だったのか?

誰かが迎えにきてくれたのでしょうか?

それとも外の世界を見て、自分はいつかここから抜け出したいという決意でしょうか?

一瞬驚き、嬉しそうな表情を浮かべたので、誰かが迎えにきてくれたのではないかと思っています。

 

迎えにきてくれたのは誰?

祖母はなくなっていて、信代は逮捕されています。

迎えにこれるのは、父、祥太、亜紀の3人しかいません。

父の治はそこまで頭は回らなさそうで、祥太にもおじさんに戻ると言ったので、りんを迎えに行くのは考えにくいです。

亜紀は心の支えの初枝を失って、実家に帰ったのかわかりませんが、頼れる人がいなくなったので、りんを迎えに来る余裕はないように感じました。

兄の祥太は、りんを本当の親元に返すのは危険で、かわいそうだと一番わかっています。

一緒に施設にいた方がいいと考えて迎えにくる可能性があります。

もし迎えに来てくれるとしたら、兄の翔太だと思いますが、何せまだ小学生なので、そこまでの行動ができるのかは疑問でもあります。

やはり、これからの未来を見つめて、未来への希望を表現していたのでしょうか?

子供ながらに演技力の高さに圧巻です。

 

言葉にならないつぶやき

この映画では、言葉にならないつぶやきが、大きな役割をしていました。

 

祖母が海で言った言葉

亡くなる直前に家族みんなで海に旅行に行きました。

その時、皆の後ろ姿を見ながら初枝は言葉にならない言葉をつぶやきました。

たぶん「ありがとうございました」と。

身寄りのない初枝ですが、他人であり、年金目当てではあるけれど、最後まで家族ごっこができて、楽しく暮らせた事に心から感謝しています。

自分の死期を悟っていたように感じます。

 

祥太がバスで言った言葉

祥太は施設に入ってからも、父の治とは、会って魚釣りをしたり、泊ったりしています。

万引きしか教えてもらえず、学校にも行かせてもらえず、ついには、自分が悪いことをしている事に気がつき、今の生活を壊すために、あえてバレるように万引きをして捕まります。

この生活から逃げ出したい一心、妹にも手を染めさせるのが嫌だという一心で、わざとに捕まるようにし向けたのでした。

そこから、偽物の家族だったこと、初枝を庭に埋めた事などがバレて、家族はバラバラになります。

しかし、治や信代から受けた愛情は本物だったとわかっていて、施設に入ってからも治を大切に思っています。

最後までお父さんとは呼べず、治からもおじさんに戻ると言われましたが、最後バスの中で、つぶやいた言葉は「おとうさん」だったに違いありません。

 

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万引き家族終り方かた伝えたい事を考察

万引き家族は、日本の世相を反映した家族について考えさせられる映画でした。

 

虐待

今は本当の親でも、小さい子供を家に残して彼氏とでかけていた、炎天下の中、子供を車に残してパチンコをしていたなど、数々の実話に基づいて書かれた脚本だと思いました。

母親といるのが幸せと刑事さんが言いましが本当にそうでしょうか?

本当は助けて欲しいと声を上げたいのに上げられない子供がいることへの警告をしたかったのではないかと思います。

 

年金

親が亡くなっても報告しない、部屋に白骨化した遺体があったなどという事件もたまに起きています。

親の年金をあてにしている高齢の子供が多いです。

亡くなった事を知らせると、生活費の頼みの綱である年金がなくなってしまうことを恐れているのです。

 

家族以上に家族

信代が刑事に言った「捨てられた物を拾っている」という言葉が印象的でした。

祥太は万引きは嫌だし、逃げ出したかった、普通の生活がしたかったのは本音ですが、やはり愛情もって育ててもらえたことには感謝をしていて、父親の治のことも憎めなくて、本当は大好きなんだということがわかりました。

りんも小さい子供ながら、信代にハグをされて、いままで味わったことのない愛情を感じたと思います。

ネグレクトの母親のところには帰りたくない、またあの家で、みんなと一緒に暮らしたいと心から思っているはずです。

柴田家では、なんだかんだあっても、みんなが自分を大切に思ってくれて、愛してくれていました。

信代が逮捕された後も、「私楽しかったからいいの」と言った言葉も印象的でした。

万引きは間違いですが、他人同志だけど愛情ある家族、心が温まる家族の絆の映画でした。

 

まとめ

万引き家族で最後にりんの見たものとは?終り方から伝えたい事を考察と題してお届けしてきました。

万引き家族の映画の最後はりんがベランダから何かを見て、なんともいえない顔をします。

期待や希望を持っているような顔に見え、何を見たのか?誰かが迎えにきてくれたのか?それとも未来を見据えたのかはわかりません。

いろいろ考えるきっかけとなり、この最後の終り方から監督の伝えない事はなんなのかと考えされられました。

正解はないので、答えは自分の心の中にあるということでしょう。

寄せ集めの家族である柴田家が幸せそうに暮らす姿を見ていると、一体本当の家族とは何なのか、大切なのは、人と人の愛情と絆だとと改めて考えさせられました。