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不破聖衣来の拓大進学はなぜ?監督の指導でオリンピックも視野に!

不破聖衣来 拓殖大学 進学 監督 五輪
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不破聖衣来(ふわせいら)さんは拓殖大学1年生の女子陸上選手です。

2021年12月の富士山駅伝の10人ごぼう抜きで、圧倒的存在感を示しました。

ルーキーながら2021年の各種大会で、タイトルを総ナメにして話題沸騰中です。

不破聖衣来さんはお姉さんも陸上選手で、実業団で活躍中で、不破聖衣来さんも実業団に入るだろうと思われていましたが、入学したのは拓殖大学でした。

なぜ拓殖大学にしたの?と思っていた方も多かったようです。

しかし大学に入学後の不破聖衣来の成長は著しく、監督の指導でオリンピックも視野に入れるほどの注目選手となりました。

不破聖衣来の拓大進学はなぜ?監督の指導でオリンピックも視野に!と題してお届けします。

 

目次

不破聖衣来の拓大進学はなぜ?

 

不破聖衣来さんは実業団ではなく、大学進学、しかもなぜ拓殖大学を選んだのか?と多くの人が驚いたようです。

 

高校時代

 

高校時代は健大高崎高校陸上部でした。

不破聖衣来さんの姉、不破亜莉珠(ふわありす)さんは、高校卒業後に実業団のセンコー株式会社に所属し活躍しています。

高校卒業時に不破聖衣来さんも実業団に入るのではないかと言われていました。

卒業時に実業団に入るか、大学へ進学するか迷っていたそうです。

 

拓殖大学を選んだわけ

実業団か進学か迷っていたときに、拓殖大学の五十嵐監督に「一緒に世界を目指そう」と言われたそうです。

それで実業団はやめて、拓殖大学に決めました。

 

拓殖大学とは

2016年に女子陸上部が創部されたばかりの大学です。

富士山駅伝では、2018年までは出場はなく、2019年は19位、2020年は15位でした。

駅伝には出場していましたが、それほど輝かしい成績ではなく、インカレではまだ表彰台に上がった選手がいないという状況でした。

 

五十嵐利治監督について

 

正則学園高等学校、亜細亜大学を卒業し、母校の正則学園高校、九電工、佐倉アスリート倶楽部でコーチを務めていました。

2016年からは拓殖大学陸上競技部の女子コーチに就任し、2019年からは監督に就任しています。

Qちゃんこと高橋尚子さんを育てた小出義雄監督は、佐倉アスリート倶楽部の代表取締役で、小出監督の下で4年間コーチをしていました。

その時に小出監督に言われていたそうです。

「頑張って指導していたら、自分が高橋尚子選手に出会えたように、必ずすごい選手に出会えるよ。1人1人に合った指導をすると必ず伸びる」

そして五十嵐監督は、不破聖衣来選手を高校生の時に見つけ、まだ芽が出ていない段階で目を付けて、大学進学時には絶対に自分が捕ると心に決めていたそうです。

小出監督といい五十嵐監督といい、指導者の見る目はすごいですね。

 

不破聖衣来 監督の指導でオリンピックも視野に!

 

高校時代は怪我に悩まされ、大きな結果は残せませんでしたが、大学に入ってから成長がめざましく、今では怪物ルーキー、日本の将来を背負う選手とまで言われるようになりました。

拓大の監督の魔法とは

不破聖衣来さんは、大学入学時貧血に悩まされていて、走ることもできないほどでした。

体の線が細く、走るための筋肉量が不足していました。

 

食事の管理

五十嵐監督がまずしたことは、食事の管理をするために、食事を作るトレーニングを取り入れました。

普段は寮生活なので、寮の食事を食べますが、休みの日は自分で用意しなくてはいけません。

高たんぱくのものを食事から取るようにして、食事から体を作るように指導し、体力作りに重点を置きました。

食事の準備の負担を減らすように、監督が作ってくれることもあり、不破聖衣来さんの好きなメニューは、監督の焼いてくれるホッケだそうです。

おかげで、筋力が付き、体重が2キロ増えました。

高校生のときより、ごはんを2倍ほど食べるようになり、実家に帰ると家族がびっくりするそうです。

 

練習メニュー

トレーニングはすべて個別に調整していて、不破聖衣来さんは、朝練はあまりしないほうがよいタイプなので、簡単なメニューにしているそうです。

 

大学入学後の成績

大学に入ってからの成長が、成績に大きく現れています。

コメントから、監督と二人三脚で練習をしてきた成果であることがわかります。

各大会の成績と不破聖衣来さんのコメントを紹介します。

 

2021年4月10日 第24回金栗記念選抜中長距離大会

5000メートル 17位 16分35秒28

今回のレースでは自分の弱い点も見つかり次に向けてとても良い経験となりました。
しっかりと修正し5月の関東インカレに向けて調子を上げていきたいと思います。

 

2021年5月9日 READY STEADY TOKYO(新国立競技場)

5000メートル 17位 16分09秒12

東京オリンピックテスト大会という大きな舞台に立つことができて、得るものが多かった。

日本のトップランナーに交じってレースをすることで、今の自分のポジションをしっかりと認識することができた。

今後厳しいトレーニングに耐えて、まずは関東インカレで優勝目指して頑張りたいと思います。

 

2021年5月23日 関東インカレ

 

5000メートル 優勝 15分48秒82(自己新記録)

大学に入ってからの2カ月間は、走りの調子が全然上がらず、思うような練習ができないことが多かったが、監督と相談しながら、できる練習を確実にこなして自信をつけてきました。

日本のトップレベルで争えるような力をつけて、世界を目指せるようになっていきたいです。

駅伝ではチーム入賞に貢献する走りをし、活躍したい

 

2021年6月4日 日本学生陸上競技個人選手権大会

5000メートル 2位 15分34秒12(大会新記録)

拓殖大学創部初の全国大会での表彰台となりました。

監督が、私の状態にあった練習を組んでくださったので、練習でモチベーションを上げていけた。

創部初、全国の舞台で表彰台に登れたことは嬉しいですが、やっぱり頂点に立ちたかったので悔しいです。

5000mでしっかり走れるようにして、どの距離でも対応できる走力をつけられるように練習頑張ります。

 

2021年6月24日 U20日本陸上競技選手権大会

 

5000メートル 優勝 15分26秒09 (大会新記録・自己新記録)

前回の個人選手権で悔しい思いをしたので、その悔しさをこの大会で晴らすことができた。

新記録を出すための取り組みについては、大会が続いているので、ジョギングで疲労を抜きながら調整してきました。食事も楽しみながら、気分転換をしました。

中間のペースを1秒ずつでも上げられるようにすることが課題です。

筋力をもっと付けて、スピードを出せるようになっていきたいです。

 

2021年7月17日 ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021

5000メートル 3位 15分20秒68 (関東学生新記録・日本学生歴代2位、U20日本歴代6位)

この大会ではケニア人の選手2人が出場していて、最後まで競りましたが勝つことができず、3位となりました。

今回のレースはU20世界選手権を想定して外国人選手に自分の力がどこまで通用するかチャレンジしてみました。

途中ペースの上げ下げがありきついところもありましたが4000mで一度先頭に立てたのは自信となりました。

しかしラストで競り負けてしまった事が反省点です。
あと1ヶ月スピードに磨きをかけてメダル獲得出来る様に頑張ります。

 

五十嵐利治監督コメント

5000mを走った不破選手はU20世界選手権を想定して外国人選手にどこまで着いていけるかを目標としました。

ペースの上げ下げが激しく安定しない中、冷静に対処し終始先頭集団でレースを進める事が出来ました。

4000m付近で一時トップに立ちましたがその後ケニアの選手のスパートに対応できなかったのが課題です。

来月のU20世界選手権ではメダル獲得を、そして秋は5000mでの日本学生記録の更新とオレゴン世界選手権の標準記録突破を目指します。

しかしコロナウィルスの影響で、2021年8月17日(火)~22日(日)に、ナイロビ(ケニア)で開催される「ナイロビ2021 U20世界陸上競技選手権大会」への日本代表選手団の派遣中止が発表され、初の世界大会出場とはなりませんでした。

 

2021年9月17日 第90回日本学生陸上競技対校選手権大会(インカレ)

5000メートル 優勝 15分50秒32

怪我でレース前の練習を思うように積めず、不安がある中での大会ですが、監督をはじめ、たくさんの方にサポートをしていただいたおかげで優勝することができました。

これから始まる駅伝シーズンでもチームに貢献する走りをし、まずは全日本出場を目指し、全日本ではシード権の獲得を目標に頑張っていきたいと思います。

 

2021年9月25日 第 39 回全日本大学女子駅伝対校選手権大会 関東学生陸上競技連盟推薦校選考会

5000メートル 1位 16分9秒06

全日本大学女子駅伝の出場権をかけたレースで、6名の選手が出場し、タイムの合計で順位を競いました。

拓殖大学は、不破聖衣来さんが出る前の段階で6位でしたが、不破聖衣来さんが圧倒的な差を付けて1位通過だったため、総合2位の成績となり、チームメイトにお礼を言われました。

今回の選考会はトップ通過が目標でしたが、結果は4秒差の2位でとても悔しいです。

しかし、全日本の出場は決めることができたので、全日本では目標であるシード権獲得を達成できるように、残りの1ヶ月気を引き締めて頑張ります。

そして強い走りを見せられるようにしたいです

 

2021年10月月31日 第39回全日本大学女子駅伝(仙台)

 

エース区間の5区 9.2キロ 区間賞(6人抜き)

襷を受け取ったのが9位でそれから6人抜いて、3位で襷を渡しました。

今までの記録より1分14秒更新で、これは10キロに換算すると30分20秒となり、日本の10000メートルの歴代1位に相当するタイムでした。

これには陸上界が驚き、慌てる事態となっていきます。

拓殖大学は全日本大学女子駅伝で3位となりました。

ランナーとしてはまだはじまったばかりなので、ここで満足せずに上を目指したい。

 

2021年11月14日 東日本女子駅伝(福島)

 

9区 10.0キロ アンカー区間 区間賞

これは都道府県対抗で、群馬県の代表として走りました。

登りの走りもすいすいと、下りもなめらかで、究極のランニングホームであると解説者達が絶賛しました。

中盤は競っていた時もありましたが、最後は飛び出してそのまま勝ち取りました。

群馬県が1位でした。

襷をもらった時から、先頭が見える位置だったので、絶対に抜かして 1位でゴールしようという気持ちでスタートしました。

前回群馬が優勝した時に、姉が出ていた大会だったので、今度は自分が選手として、群馬で優勝したいという気持ちが強かったので、最後抜かせて優勝することができて良かったです。

群馬の代表として、走れるのは嬉しいし、中学の時からお世話になっている大会で、皆に支えられてきたので、今度は自分がみんなを支えたい。

 

2021年12月11日 関西実業団ディスタンストライアル

 

100000メートル 2位 30分45秒21 (日本歴代2位・学生新記録

はじめて10000メートルを走り、歴代2位という素晴らしいタイトルがつきました。

 

これまでの女子10000メートルの記録保持者

 

1位 新谷仁美 30分20秒44 2020年

2位 不破聖衣来 30分45秒21 2021年

3位 渋井陽子 30分48秒89 2002年

4位 福士加代子 30分51秒81 2002年

こうやって記録を並べると、そうそうたるメンバーで、どれだけすごいかわかります。

2022年のオレゴン世界選手権の参加標準記録を突破しました。

しかも初チャレンジの10000メートルで結果を出したので、また世間が驚愕し、田中希美に匹敵する驚きと感動と賞賛を浴びました。

 

2021年12月30日 全日本大学女子選抜駅伝(富士山駅伝)

 

男の箱根、女の富士山と言われる、女子の大学駅伝の大会です。

エース区間 5区 10.5キロ (区間賞)

また世間に存在感を見せつけた、驚愕させる事が起きました。

12位で襷を受け取ったのですが、それから10人をごぼう抜きし、2位で襷を渡しました。

これまでの区間記録を1分54秒も更新する、32分23秒で走りました

前にいる選手は全員抜くと言っていたことを実践し、拓殖大学は富士山女子駅伝 6位となりました。

今回は自分のタイムというより、前を追って走ることを意識していました。

スタートした時は何秒差かわからない状態でしたが、走っていくうちに1人1人抜いていけば、いつか名城大学さんが見えると思ったので、最後まで追いかけようという気持ちで走りました

五十嵐監督

9月の日本インカレ10000mチャンピオンの鈴木優花さん(大東大4年)と並走し、3km手前で置き去りにしてしまい、力がえげつなく、底知れないです。

10000mの疲労も残っていたので、ポイント練習をまともにやったのは2回だけで、決して万全ではなかったと思いますが、本当にすごいです。

 

2022年1月16日 都道府県対抗女子駅伝(京都)

群馬県の代表として走りました。

本来は9区のアンカーになって、ごぼう抜きでゴールするのを見たかったのですが、このところ10000メートルのレースが続いているので、疲労度を考え、群馬の監督が4区 4キロに当てました。

22位で襷を受け取り、次々抜いて、9位で襷を渡したので、わずか4キロの間に13人抜き去りました。

もちろん区間新記録でしたが、群馬県の成績は17位でした。

異次元の走りでますます話題沸騰中です。

前にいる選手をひたすら追いかけて走って、こういう記録が出せたのでうれしいです。

高校の時は全国大会に出場することがかなわなかったので、こういう形で全国の舞台でタスキ渡しができてうれしい。

今年は世界選手権とかがあるのでそこに出場できるように頑張っていきたいです

 

2022年4月17日 日本学生個人選手権

不破聖衣来は5000メートルに出場し、周回遅れで1人でゆっくりマイペースに走り、最下位になりました。

1月の都道府県女子駅伝の後、に右足のアキレス腱などを痛め、2カ月以上も治療に専念しました。

練習は4月7日から再開し、勝負できる状態ではなく、ならしと位置づけていました。

 

 

2022年5月7日 日本選手権

夏の世界選手権の代表選考レースです。

10000メートルに出場しますが、怪我の具合が心配です。

 

陸上界の評価

このすばらしい成績を取り続ける、不破聖衣来さんの陸上界の評価はどうでしょうか?

 

五十嵐監督からの評価

小細工で勝つのではなく、真っ向勝負でも十分勝てる選手で、福士加代子さんや新谷仁美さんに並ぶ選手になるだろう。

自分のレースを自分で作って勝ち取るレースができるので、世界に目を向け、世界で活躍する選手になってほしい。

 

田中希実に匹敵する実力

 

田中希実さんは、現在女子1000m、女子1500m、女子3000mの日本記録保持者で、U20世界選手権3000メートルの金メダリストです。

オリンピックの5000メートルは予選敗退で、1500メートルは8位入賞でした。

2019年の世界陸上は 5000メートルで14位 14分59秒93は日本歴代4位でした。

大学1年生の不破聖衣来は、5000メートルのタイム的には、まだ追いついていませんが、一緒に走るときが来るのが楽しみです。

 

解説者の評価

 

リニアモーターカーのように、くせがない、前に進むだけの無駄がない走りで、頭の位置が全く変わらない理想的な走り方をしている(増田明美)

よく解説されているプロのランニングコーチの金哲彦氏も絶賛されています。

計り知れないポテンシャルを持っていて、距離が長ければながいほど、ポテンシャルを発揮するのではないか

このまま成長したら、女子マラソンの世界記録が出せるのではないかと思う。

運動力・栄養、気持ちの3つのバランスが上手くいき、今後経験が付いてきて、さらに成長していき、想像を超えた選手になるだろう。

 

まとめ

 

不破聖衣来の拓大進学はなぜ?監督の指導でオリンピックも視野に!と題してお届けしてきました。

不破聖衣来さんが、拓殖大学への進学を選択したのは、監督と一緒に世界を目指すためでした。

監督の指導の下で、栄養を付け、筋力を付け、記録が付いてくるようになり、2024年のパリオリンピックも視野に捉える一まで成長しました。

今年は世界大会に挑戦していくと思うので、監督との二人三脚で真のトップランナーへの道を邁進してほしいです。

とってもかわいいので世間が釘付けです。

最後までお読みいただきありがとうございました。